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現代ならではの現金化!交通系電子マネーでの現金化

「買えない物は無い」とまで言われた「ヤフオク」に於いて、ひと昔前まで現金化を目的とした商品は常に一定数出品されており、現金を手に入れたい人と差額で儲けたい人とのWINWINな関係が密かに続いている状態でした。

運営側も悪質な出品者に対しては厳しい処分やペナルティを科していましたが、自社の売り上げを伸ばすためか見て見ぬふりをしている場面も多く見られ、とてもじゃありませんが「本腰を入れて対策に乗り出していない」というのが実情だったと推察されます。

しかしながら、スマホが普及した事によりTwitterやFacebookを始めとする「SNS」やLINE等の「チャットアプリ」により情報はすぐさま拡散され、ニッチなビジネスで合った「クレジットカード現金化」が明るみに晒される事となりました。

カード現金化についてのTwitterのつぶやき

そのため、近年では「新しい現金化手法が生まれる⇒SNSで拡散し炎上⇒終焉」という流れが繰り返し行われており、出品者側も多くの工夫・対策を施した上で出品しており、イタチごっこの状態が続いています。

メルカリで現金が大量出品?

フリマアプリ「メルカリ」で現金が大量に出品され話題になったのは記憶に新しい所ではないでしょうか。
出品者側は「現金」を出品し、落札者は「クレジットカード払い」を選択する事でショッピング枠を現金に換える事が出来るという寸法です。

メルカリで売られている現金

当然の事ながら、倫理に反するとの批判が内外から噴出したばかりか、逮捕者を出してしまう事態にまで発展してしまい、運営側もようやく重い腰を上げ利用規約・監視・違反者へのペナルティ等の強化に乗り出し、現在ではすっかり見かけなくなりました。
この事件により、「ショッピング枠を現金化するビジネスがある事」がより周知される事態となります。

クレジットカード現金化についてのTwitterのつぶやき

次に流行ったのはなんと・・・

ヤフオクやメルカリで次に流行ったのはなんとお札を用いて作られた「芸術品」。

メルカリで売られていた紙幣の折り紙

「この発想は無かった」との声がSNS等で瞬く間に広がりましたが、当然このような細工では規約違反に当たる上に一歩間違えれば別の法律に抵触する可能性(お金の損壊)もあるため、運営側の監視・ペナルティにより一気に衰退して行きました。
ソーシャルネットワークにより「ネタ画像」として多くの目に触れる事となったため、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

交通系電子マネーが大流行

チャージ済みICカードの出品例

Suica・PASMOといった交通系電子マネー(所謂「ICカード」)のチャージ機能を使った現金化手法です。
手順は至極簡単で、出品者は最寄りのJR系列が通る駅にてSuica又はPASMO等を購入し当該ICカードへ残高を「チャージ」した上で出品を行います。

交通系電子マネーにチャージされた残高は解約する事により返金が受けられるため、購入者はクレジットカードのショッピング枠を使って現金相当の価値を持つ物と換価出来るという訳です。
ただし、こちらも監視の強化により、現在ではあまり用いられない手法となりつつあります。

交通系電子マネーは得?使いどころをcheck

未だ一定数出品がある事から鑑みても交通系電子マネーは一部の層には需要があると考えられます。
当現金化手法のメリット・デメリットをまとめました。

メリット

・銀行口座を持っていなくても現金化可能
・カード会社にバレるリスクが低い

出品者は落札者へICカードを直接送付するため、「口座へ送金する」という概念が無く、銀行口座が無い場合でも取引が完了します。
また、クレジットカード上の履歴には「メルカリ」「ヤフオク」と言った表記のみとなるため、カード会社側へ何を購入したのかが周知されず、現金化行為の事実がバレ辛いというメリットがあります。口座はあるけど番号が分からない、といった場合に有効な現金化と言えるでしょう。

デメリット

・少額利用しか出来ない
・換金率が低い
・換金までの手間が掛かる

まず、交通系電子マネーのチャージは2万円までとなっており、多額の現金化が不可であり、換金率も2万円(デポジット代500円を含む)で23,000~24,000円で推移しており、85%ほどと、比較的低くなっています。

更に、実際の現金化についてはみどりの窓口やびゅうプラザ等で「払い戻し申請」をしなければ現金化出来ないため、当窓口までに要する交通費や手間が掛かり、実質的な換金率は下がる事が多いようです。

出品は絶対にNG

メルカリで売られているsuica

現金化を行うサービスは実質的な貸金業と解釈されており、業として行う場合には官公庁の認可(貸金業許可)を取得しなければなりません。
現金を反復継続して出品する行為は「業」に当たる為、個人出品であっても無許可業者として摘発の対象となるばかりか、出品額が高いと当該許可を取得していたとしても「高金利貸し」として更に厳しい罰則を受ける可能性があります。

実際にメルカリに現金を出品し逮捕された方も職業は一般の会社員であり、副業のつもりで罪の意識無く現金化サービスを行っていたものとみられています。
「出品する側」に回るのだけは絶対に避けましょう。

デメリットに対するメリットが少ない

非常にデメリットが多い印象の交通系電子マネーの現金化ですが、デメリットに対してメリットが少なすぎるため、現状としてお得な現金化方法とは言えないというのが率直な感想です。
個人出品が多い為相場が安定しているとも言い難く、敢えてこの現金化方法を選ぶメリットは無いでしょう。