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クレジットカード現金化に潜む危険とは

クレジットカード現金化とAmazonギフト券買取の違い

クレジットカードのショッピング枠を現金に換える行為を「クレジットカード現金化」といい、現金化する方法には様々な手法があります。
今回は「現金化業者を利用した方法」と「Amazonギフト券買取サービス」、2種類のクレジットカード現金化手法を安全性の観点から比較してみました。

現金化業者に対する注意喚起

現金化業者の利用・アマギフ買取は共に現金化行為ではありますが、取引スキームは大きく異なり、延いてはリスクや危険性も異なります。
クレジットカード現金化業者の増加により、契約内容の齟齬(換金率が違う)・詐欺被害(代金が中々支払われない)等の相談が多く寄せられ、事態を重く見た日本クレジット協会は、利用者に向けて現金化業者を利用しないように注意喚起を発しています。

拡大解釈すれば「Amazonギフト券買取」も現金化行為に含まれそうですが、はっきりと「現金化業者」を指していることを鑑みますと、現時点では現金化業者に対する監視を強めているものと考えます。
もし、カード会社側が現金化業者をある程度把握しているのであれば、利用した時点で利用停止となる恐れは十分に考えられるため注意せねばなりません。

現金化業者を注視する警察

より安全な現金化はどちらか?

実際にクレジットカード現金化業者とAmazonギフト券買取はどちらが安全性に優れているのでしょうか。
具体的なリスクやデメリットを列挙し、両者を比較してみたいと思います。

現金化業者を使うリスク

まず、現金化業者を利用した際の危険性(リスク)としては「換金率が不安定」「詐欺の恐れ」などが挙げられます。
現金化業者は独自に換金率を設定しておりますが、金券類・貴金属・ブランド品等とは異なり、安定性に欠けていると言わざるを得ません。
(業者側の言い値といっても過言ではなく、同じ業者内で±10%することもあります。)
また、現金化業者は店舗型からネット型へと移行し、業者の数は爆発的に増加しました。
粗悪なサービスを提供する業者が増えたことも否定できず、クレジットカード決済のみを行い代金を振り込まないまま連絡が取れなくなってしまうといった悪質なケースも報告されています。

さらに「商品が送られて来ない」という事例も多く確認されており注意が必要です。
現金化業者には、大きく分けて「キャッシュバック型(業者側から商品を購入し、換金率分をキャッシュバックとして返還する方式)」と「買取型(業者から実際に商品が届き、当商品を返送し買い取ってもらう方式)」の2つがあります。
買取型かつ商品の返送が条件となっている場合、商品が届かなければ永遠に買取代金は決済されませんので、わざと商品を送らないという悪徳業者が存在しています
決済後、数日経過しても商品が届かない場合には、詐欺を疑った方が良いでしょう。

アマギフ買取の危険性

次に、アマギフ買取サービスを利用し、現金化した際のリスクについてです。
アマギフ買取の考えられるリスクは「振り込まれない」というケースが考えられます。
Amazonギフト券買取は「(1)Amazonの公式サイトよりAmazonギフト券を購入」「(2)当該ギフト券を業者に送付又は送信」「(3)買取代金の振込」という流れで進みますので、商品のみを騙し取られてしまう恐れがあります。
現金化業者と同様に、悪徳業者を利用しないためにも「実績」「口コミ」等をしっかりと確認する必要があるでしょう。

安全に利用するならどっち?

現金化業者のリスク アマギフ買取のリスク
・換金率が不安定
・詐欺の恐れ
・騙し取られるリスク

まず、現金化業者の問題点であった換金率の不安定さですが、アマギフ買取では金券類や貴金属類と同様に全国相場にて算出するため、大きなズレは生じません。
(ある程度買取業者に裁量がありますが、その差は±2~3%と現金化業者と違って大きな差異は大きく無いと言えます。)
また、両者の共通したデメリット(リスク)として業者側の詐欺行為が挙げられましたが、こちら見抜くには「営業許可の有無」が大きなカギを握ります。

Amazonギフト券買取は、一般的な金券ショップやリサイクルショップと同じく「古物商許可」という許可を取得しなければ業務をすることができません。
(未使用のAmazonギフト券であってもあくまでも中古品という扱いであるため)
クレジットカード現金化業者は必ずしも古物営業許可を要さないため、Amazonギフト券買取に比べて許可取得業者が少ないというのが現状です。
特に、違法業者・悪徳業者は摘発される可能性を恐れてか無許可で営業をしているケースが多く見られます。
クレジットカード現金化やAmazonギフト券買取をお考えであれば、許可をきちんと取得している業者なのかをチェックしてみてください。

アマギフ買取業者はほぼ許可取得済

古物営業許可を受けるに当たって「営業の実態」「事務所(賃貸借契約書が必要)」「人員」などが必要となるため、許可を取得している業者は実態が伴っていると客観的に判断することが可能です。 また、行政に対して報告義務が生じ、万が一古物営業法に抵触した場合は行政からの指導や処分(許可の取消や停止)を受ける可能性もあります。

行政の介入は取引をする上で強力な担保となり、利用者側には「行政に通報ができる」という大きなメリットが生まれます。 クレジットカード現金化業者とAmazonギフト券買取業者を比較した際、後者の方が圧倒的に古物営業許可を取得している印象です。 許可を取得しているかどうかという観点から考えますと、Amazonギフト券買取業者の方が安全性は高いと言えるのではないでしょうか。