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資金調達で選ぶならどちらか

法人として現金化取引を利用する男性

「会社の資金が底を付いてしまった」
「支払いのため、早急に現金が必要」
「銀行融資の審査に落ちてしまった」

そんな時はクレジットカード現金化サービスがおすすめです。
しかしながら、法人の資金調達手段として考えた場合、通常のクレジットカード現金化とAmazonギフト券買取は一体どちらの方が優れているのでしょうか。
使用するクレジットカードが法人名義なのか個人名義なのか、会計処理なども鑑みた上で両者を比較してみたいと思います。

個人名義と法人名義はどちらが得?

事業者が法人であれば、法人名義のクレジットカード又は代表者個人名義のクレジットカードどちらを利用した方が良いのかという疑問があります。
結論から申し上げますと、Amazonギフト券買取には「法人プラン」がありません。
なぜならば、Amazonギフト券の購入先はあくまでもアマゾンであり、買取業者側にはクレジットカードの名義によって利益が左右される訳ではないためです。(アマギフ買取であればAmazonギフト券を購入する際に法人名義のクレジットカードで決済する形)

一方で、クレジットカード現金化業者を利用する場合、直接法人名義のクレジットカードにて決済するため、業者側には一定の裁量が生まれます。
法人カードの場合は決済金額が大きくなることが多く、延いては業者側はより多くの利益を得られる可能性が高くなるため、現金化業者の多くは「法人プラン」を用意しています。(個人カードでの決済よりも0.5~1%アップ)
したがって「法人名義でクレジットカード現金化をしたい場合」はクレジットカード現金化業者を通した方がお得になる可能性があります。

会計処理の違い

法人名義のクレジットカードで現金化した場合、以下の通り会計処理に違いが生じます。

現金化業者を利用した場合

まずは「キャッシュバック型」のクレジットカード現金化業者を利用した場合の仕訳例から見てまいりましょう。
クレジットカードで10万円の「備品」を購入し、80%のキャッシュバックを受けた場合の会計処理は以下の通りです。

借方 貸方
備品(※) 100,000 未払金 100,000
現金預金 80,000 雑益 80,000
 ※購入した物によって異なる

購入した商品は名目に応じて勘定科目を分け、キャッシュバックを受けた分が利益(雑益)となります。
なお、購入した物の金額に応じて資産計上又は費用計上を分ける必要があります。
具体的には、決済額が10万円未満の場合には「資産計上せず一括で費用計上」、10万円以上20万円未満の場合には「一括償却資産」として全額費用又は3年で均等に減価償却、20万円以上の場合には少額減価償却資産又は固定資産として品目に応じて徐々に費用化(減価償却)しなければなりません。

例えば、購入品が「パソコン」であれば4年間に分けて費用を計上する形です。
20万円以上の現金化は会計処理が複雑になるため、一括で高額な現金化を行うのであれば事前に担当税理士に相談するようにしてください。

次は、同じ利用条件で「買取方式」にてクレジットカード現金化をした場合の仕訳を見てまいりましょう。

借方 貸方
備品(※) 100,000 未払金 100,000
現金預金
雑損
80,000
20,000
備品(※) 100,000
 ※購入した物によって異なる

購入した商品をそのまま売却することで現金を得る方法ですので、買い取った商品の費用化に関しては前述した通りですが、売却時の処理に違いが見られます。
購入した分の代金と売却額の差額が損益として計上されます。

Amazonギフト券買取の場合

Amazonギフト券は購入時に「(借方)商品券」「(貸方)未払金」として処理し、売却時に「(借方)現金」「(貸方)商品券」、差額分を「雑損」又は「雑益」として処理する形が一般的です。

Amazonギフト券をクレジットカードで購入し、換金率90%の時点で売却した場合の仕訳は以下の通りです。

借方 貸方
商品券 100,000 未払金 100,000
現金預金
雑損
90,000
10,000
商品券 100,000

なお、個人名義のクレジットカードで決済した場合、会社側へ「貸付」として処理することも可能です。(現金化業者を利用した場合もアマギフ買取を利用した場合も同様)
個人の取引に関しては会社の帳簿に記録を残す必要がありませんので、単純に現金が増え、負債が増える形となります。

借方 貸方
現金預金 100,000 借入金 100,000

ただし、この場合だと換金ギャップは法人ではなく個人が支払うことになりますのでご注意ください。
いずれの仕訳もあくまで一例ですので、ご利用される場合は担当税理士に確認を採ることをおすすめいたします。

法人カードならクレジットカード現金化

前述した通りクレジットカードには法人名義と個人名義があり、現金化業者かつ法人名義での利用であれば、よりお得に現金化できる可能性があります。
個人カードでの決済よりも0.5~1%アップする一方で、アマギフ買取の場合は「法人だから優遇される」ということはありません。
ただし、クレジットカード現金化の換金率は75~85%が相場であり、優遇措置があったとしてもAmazonギフト券買取の方が最終的な手取り額は多い可能性が高いと言えます。
その日のレートや相見積もりなども踏まえつつ、最終的な判断をされると良いでしょう。